IMPACT MANAGEMENT

私たちのインパクトマネジメント

現在、深刻化している社会問題の多くは過去に十分な対策が行われて来なかった、あるいはその解決スピードが問題の深刻化スピードに追い付いていないものです。国際的に早急な対応が迫られている問題には、気候変動や水問題、食糧問題、エネルギー問題などの環境に関するものと、児童労働や男女平等問題、公衆衛生、教育などの社会に関するものがあります。また、貧困が著しい地域での経済発展やインフラを含めた街づくりなどの経済に関するものもあります。企業は自社のビジネスを通じてこれらの問題に貢献することができると考えられており、さらにそのニーズが以前にも増して高まっているのです。

そのような社会的な要求、またキャスレーとして創業当初から大切にしてきた「お客様、従業員、社会そして自社のためにビジネスをする」という価値観を体現するために、ホールディングスとして子会社のインパクトマネジメントを行っています。事業を行う際にはソーシャルインパクトが最大化されるようなビジネスモデルを構築し、より多くのステークホルダーに利益をもたらすような商品・サービスを社会に提供するよう努めています。

インパクトマネジメントを行うことで財務・非財務の両方の視点から子会社の事業支援を行うことが可能になり、より長期的なビジネスを構築できると信じています。企業としての責任を果たし、さらに企業が与えるビジネスアウトカム(企業が提供するサービスや商品が与える良い環境的・社会的インパクト)の最大化を図ることが自分たちにとっての使命であり、CSVを実践する会社だからこそ可能なことだと考えています。

インパクトマネジメントを行うためのマテリアリティアセスメント、各事業のビジネスモデル・ロジックモデルなどは、2年ごとに発行しているShared Value Reportにまとめています。読者の対象は多種多様なステークホルダーを想定し、読みやすく充実した内容にするための努力を継続的に行っています。

各年度のレポートは、以下のアーカイブよりご覧ください。

※以下のレポーティング範囲は、ホールディングス化する前のキャスレーコンサルティングです。

インパクトマネジメントサービスの提供

自社で培った方法を利用して、中小企業でインパクトマネジメントを広めていくためのインパクトマネジメントサービス事業を提供しています。

私たちと同様に、社会課題に対して企業が企業責任の下で積極的なイニシアティブを行い、社会的アウトカムを最大化させていくことに真摯に取り組む企業を支援したいと考えています。企業が自社のインパクトを適切にマネジメントしていくことで、事業を通じた社会的価値の最大化(いわゆるCSV)が可能になると考えています。

私たちが理念として掲げている「ITの力で社会課題に応える製品やサービスを提供する」を行動として示してくために、ITを利用したインパクトマネジメントをビジネス業界で浸透させ、あらゆるステークホルダーにインパクトマネジメントの重要性を理解・実践してもらえるような仕組みを構築し、社会全体の共通利益を創出する支援ビジネスを行います。

Purpose サービスを提供する動機

企業が(ソーシャル)インパクトを最大化することは社会にとっても勿論良いことですが、最終的には企業の利益にもつながると考えています。この考え方で重要な点は、中長期思考への切り替えです。企業を中長期的視点での経営に切り替え、長期的な企業価値の創造を支援することが私たちの最終的なパーパスです。

Value 私たちの価値観

私たちは社会的価値にも経済的価値にもよらない、両方の価値を同時に実現するCSVの考え方でビジネスを行っています。製品やサービスの提供を行う際にはあらゆるステークホルダーへの影響を考慮し、それぞれのステークホルダーに与える利益ができるだけ大きくなるように努めます。

How アプローチ方法

企業が社会や環境に与えているインパクトには、プラスとマイナスのものがあります。プラスのインパクトは最大化されるべきですが、特に環境や社会にとってマイナスのインパクトは発生してから改善しようとするとより多くの時間を要するため、企業が社会的責任を積極的に果たし、今後影響を与えてしまうかもしれない負のインパクトを適切にマネジメントすることが必要です。よって、プラスのインパクトを最大化し、マイナスのインパクトを最小化していき、バリューチェーン全体でインパクトを適切に管理できるようなエコシステムを構築します。

Our Business 具体的なサービス内容

私たちの提供するサービスは、中堅中小企業から大手企業まで適用が可能です。

ソーシャルインパクトの創出は、大手企業もさることながら、中堅中小企業の差別化要素として非常に重要な領域です。業界・業種を問わずご支援致します。

①セミナー・ワークショップの実施

サステナビリティ・CSV経営やインパクトマネジメント、社会課題に関する知識の普及、および私たちのビジネスの認知度向上のためにセミナーを行っています。

▼主なテーマの例

・サステナビリティ経営の考え方、サステナビリティ先進企業のケーススタディ

・サステナビリティ、ESG、SDGsなどの問題への理解、取り組み方

・国内のサステナビリティに関する動向

・インパクトマネジメントの理解、ワークショップ


②インパクトマネジメントコンサルティング

私たちが開発したインパクトマネジメント専用のフレームワークをベースに、お客様が社内でマネジメントを行っていくための体制構築支援を行います。また、このコンサルティングを通じてインパクトマネジメントを行う上での障害や問題点を分析し、改善に向けた取り組みの支援も行います。

【フレームワークの概略】  

特定 ▶ 企業が取り組むべきインパクトを決定します。業界、ビジネスモデル、バリューチェーンの違いから分析していきます。

計画 ▶ 特定されたインパクト項目をベースに創出される道筋を描き、適切な指標を設けて測定のデザインを行います。

測定 ▶ デザインを基に、インパクトの測定を行います。

評価 ▶ インパクト測定で得られた結果を、事前に作成した評価モデルで評価していきます。

活用 ▶ 評価結果を企業の目的に応じて活用していきます。


③マネジメントシステムの提供

インパクトマネジメントのコストを最小限にする有効なシステムの設計・開発も行っています。お客様のオペレーションに応じた導入・利用が可能です。


I.重要なインパクトの一括マネジメントシステム(Management-centric)

サステナビリティに関わる問題の全体マネジメントを行えるシステム。例えば、環境問題だと一つの問題が次の問題にも絡んでいたりして、一つの問題だけに取り組むだけではいけないという認識があり、インパクトアセスメントの内容から、大体どのような他の問題に繋がっていくのかを少ないインプット(企業自身が行える範囲)から出すことができればよいと考えました。これを利用することによって、企業は潜在リスクの発見や潜在的なインパクトの見落としを防ぐことができ、既存と新規で特定されたマテリアリティをベースに国際基準で求められているデータの管理、開示、活用、および経営戦略への統合を可能にすることができます。


II.データの比較やマッチングを行うプラットフォーム(Collaboration-centric)

サステナビリティの問題には企業間の適切な協働が欠かせないことから、コミュニケ―ションハブや特定技術のマッチングサービスのようなプラットフォームを作って、一つの問題を多くのステークホルダーが関わって解決していくコレクティブ・インパクトを達成することができるシステムを提供します。差別化ポイントとしては、よりアウトカムに注力できるように一つの問題に多くのステークホルダーが関わり、システムがその進捗管理や議論のファシリテートを担う点です。


III.インパクトに関わる重要なデータの管理(Data-centric)

各問題のロジックモデルをシステムに覚えさせて、この問題についてはこの数値を管理するというような自動反映のシステムです。個社で管理します。ロジックモデルが企業の想定と違うなどの問題も考えられますが、ロジックモデルやインプットの精度を上げることで業界や中小企業などでの一定の水準が作られ、システムの利用者が増えることで比較可能性も高まります。

Value to Customers お客様への利益

長期的な企業価値の創出

サステナビリティやESGへ取り組むことが企業価値に貢献するという共通認識が、昨今では広まりつつあります。企業価値への影響を測るためには、具体的なデータの収集や影響を与えるドライバーの特定が必要になりますが、私たちはその特定の支援ができると考えています。長期的な発展に繋がる要因を分析します。


ビジネス・オポチュニティの特定

社会がサステナビリティへの動きを加速させていることもあり、サステナビリティ関連の商品、サービス、市場は拡大傾向にあります。自社のバリューチェーンや提供しているサービス・製品を見直すことで、貢献できる可能性のある潜在的な問題や逆にマイナスのインパクトを与えてしまう問題を特定することができます。そのような問題に取り組む具体的な方法を考える中で新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。


最小限のコストでCSVを実践

通常、インパクトマネジメントにはデータ管理・収集、エンゲージメント・アセスメントの実施など、時間的、費用的コストがかかりますが、一括管理システムを利用することでコストを最小限に抑えながらマネジメントを行うことができます。また、サステナビリティと本業を切り離して考えるのではなく、本業での価値創造を通じた本質的なCSVを実践することができます。

サステナビリティ